わずか6頭も豪華メンバー集う英G1エクリプスSに注目

2023年7月6日 05:30

 今週土曜日に英国のサンダウンで行われるのが、欧州10F路線における前半の総決算となるG1エクリプスS(芝9F209ヤード)だ。

 3日にあった登録段階でエントリーを行ったのはわずか6頭だった中、1番人気が予想されるのが牝馬のエミリーアップジョン(4)だ。今季初戦となったG1コロネーションC(芝12F6ヤード)で牡馬の一線級を撃破し、2度目のG1制覇を達成。主戦のF・デットーリがロイヤルアスコット初日に騎乗停止処分を受けたため、ここでは乗れないが、代役を務めるのがゴドルフィンの主戦W・ビュイックなら心配はない。

 3歳世代を代表して挑むのが、A・オブライエン厩舎のパディントン(牡)だ。G1愛2000ギニー(芝8F)、G1セントジェームスパレスS(芝7F213ヤード)という2つのG1を含めて目下5連勝中と、破竹の快進撃を見せている。8Fを超える距離を走るのは初めてだが、オブライエン調教師、ムーア騎手とも「10Fは大丈夫」と太鼓判を押す。アンマート(セン5)、ドバイオナー(セン5)、ルクセンブルク(牡4)といったG1勝ち馬も顔をそろえるエクリプスSに、日本の皆さまもぜひご注目いただきたい。 (競馬評論家)

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