23日にヨーク競馬場で行われる欧州10F路線の大一番、英G1インターナショナルS（芝2080メートル）。有力馬として出走予定のモスターダフ（牡5＝英ゴスデン）の主戦ジム・クローリー（45＝英国）が、7月29日のキングジョージ6世＆クイーンエリザベスSでムチの過剰使用のため騎乗停止処分を受けた。鞍上が誰になるかが注目されていたが、代打に指名されたのはフランキーこと名手ランフランコ・デットーリ（52＝イタリア）だった。

　モスターダフは6月21日にアスコットで行われたG1プリンスオブウェールズSを4馬身差で快勝。そのパフォーマンスによりレーティング128を得て、イクイノックスに次ぐ世界ランキング2位につけている。同馬とフランキーは、12日朝にニューマーケットで初コンタクト。「素晴らしい感触」と笑顔を見せた。フランキーはここまで、レスター・ピゴットと並び、レース最多5勝をマーク。単独最多勝を懸け、現在G14連勝中のパディントン（牡3＝愛A・オブライエン）との一騎打ちが予想される。絶対に見逃せない一戦となりそうだ。　（競馬評論家）