エースインパクト無敗で凱旋門賞制覇狙う

2023年9月28日 05:30

 10月1日(日)にパリロンシャンで行われるG1凱旋門賞(芝2400メートル)で、1番人気が予想されているエースインパクト(牡3、父クラックスマン)の最終追い切りが、25日、管理するJ・C・ルジェ調教師が拠点としているドーヴィル競馬場で行われた。

 主戦のC・デムーロが騎乗した同馬は、リードホースに1馬身ほど先着してフィニッシュ。ルジェ師は「最高の状態に仕上がった」と満足げな表情を浮かべた。6月4日に行われたG1仏ダービー(芝2100メートル)を制し、無敗の4連勝でクラシック制覇を果たした後、2カ月余りの休みを挟み、8月15日のG2ギョームドルナーノ賞(芝2000メートル)を凱旋門賞前の最終プレップに選択したことについて、ルジェ師は「できるだけ馬がフレッシュな状態で凱旋門賞を迎えたかった」と説明。9月10日のアークトライアルデーが、季節外れの猛暑の中で行われたことをあげ、「あそこを使っていたら、馬にとって大きな負担になったかもしれない」と語った。エースインパクトが、08年のザルカヴァ以来15年ぶりとなる無敗の凱旋門賞制覇を達成できるかどうかが、大きな焦点となっている。 (競馬評論家)

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