【阪神JF】コラソンビート 種牡馬世代交代の先頭、初年度大活躍スワーヴリチャード
2023年12月6日 05:30 直近2年連続で3連単10万馬券が飛び出した阪神JF。一昨年は8番人気のロゴタイプ産駒ラブリイユアアイズ、昨年は12番人気のサトノダイヤモンド産駒シンリョクカが2着に食い込んで波乱を演出したわけだが、両馬の共通項はそれぞれの父の初年度産駒だったこと。伝統的に血統面の“鮮度”が問われるのは、世代最初のG1である2歳女王決定戦の特質でもある。
3連勝中のコラソンビートの父は、新種牡馬リーディングの首位を独走するスワーヴリチャード。先日発表された24年度種付料は、今年の200万円から1300万円増の1500万円で、これはキタサンブラックの2000万円に次ぐ国内2位タイの高額となる。産駒デビューから半年足らずの実績で空前の「650%アップ」を勝ち取った驚異のルーキーである。4日現在、勝ち馬頭数19、勝利数23、獲得賞金3億1393万8000円(中央・地方合算)というスタッツはそれ自体、歴代屈指の水準だが、血統登録産駒が過去の大物ルーキーたちのほぼ半分の82頭であることを考慮すると、実質的な初動スピードはサンデーサイレンス以降、最速かもしれない。
コラソンビートは母の父が6年前、初世代から優勝馬ラッキーライラックを出したオルフェーヴル。こちらも母の父としては現2歳が3世代目の若手で、サンデーサイレンス3×4を含め、時代を先取りした配合パターンといえる。大ベテランのダイワメジャー、ハーツクライ産駒が人気を集める今回は、世代交代の可能性も見込んでおきたい。 (サラブレッド血統センター)
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