17日に行われた開催をもって、カナダのトロント近郊にあるウッドバイン競馬場の今季の全日程が終了。161勝を挙げた木村和士騎手（24）が、3年連続となる開催リーディングのタイトルを手にした。また、リーディングトレーナーは113勝を挙げたマーク・キャッシ師、リーディングオーナーは58勝を挙げたブルーノ・シッケダンツ氏となった。

　北海道出身で、18年5月からカナダを拠点に騎乗しているのが木村騎手だ。初年度にウッドバインだけで89勝、通算で104勝をマークし、カナダの年度表彰であるソヴリン賞の最優秀見習い騎手賞を獲得。20年9月にはサマーSでグレツキーザグレートに騎乗しG1初制覇。21年には年間で140勝を挙げ、自身初のカナダリーディングを獲得。昨年のウッドバイン開催が終了すると、シーズンオフの間は米国のカリフォルニアで騎乗し、今年3月にはサンタアニタのフランク・E・キルローマイルSをゴールドフェニックスで制し、米G1初制覇を果たしている。今年もこの後は、カリフォルニアを拠点に騎乗することになっている。　（競馬評論家）