父の“らしさ”見せたコスモキュランダ 皐月本番でも期待大

2024年3月6日 05:30

 先週末のトライアル2鞍は1、2番人気がそろって馬券圏外に沈む大波乱となった。チューリップ賞のスウィープフィートはスワーヴリチャード、弥生賞ディープインパクト記念のコスモキュランダはアルアインの初年度産駒。チューリップ賞が桜花賞トライアルとなった95年以降、牡牝のトライアル開幕戦をルーキーサイヤーが独占したのは02年以来、22年ぶりのレアケースである。現3歳はディープインパクト産駒が完全に姿を消し、前年のチャンピオンサイヤーであるドゥラメンテ産駒が不振を極め、現役最高種付け料サイヤーのキタサンブラックが前年比大幅減の血統登録産駒54頭という不遇をかこった世代。血統的な“無政府状態”が浮き彫りになった形だ。

 特に弥生賞ディープインパクト記念のコスモキュランダは個人的に全くの盲点だった。お恥ずかしい限りの後講釈になるが、1分57秒8のレースレコードで快勝した父アルアインの17年皐月賞は単勝9番人気での大駆けで、G12勝目となった19年大阪杯も同じく単勝9番人気だった。昨年の夏季集中連載でも言及した種牡馬アルアインの「2000メートル適性と特異な穴気質」が偉大な父の名を冠した皐月賞トライアルで見事に再現されたということだろう。

 コスモキュランダの母サザンスピードは、日本調教馬アドマイヤラクティとメールドグラースも優勝した芝2400メートルの豪G1コーフィールドC勝ち馬。G1仕様のポテンシャルは母系にも潜んでいる。“父子2代”が懸かる本番でも侮れない。(サラブレッド血統センター)

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