【田井】“馬体派″ 入念取材で高配当ゲット!

2024年4月4日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中のプロセスを振り返る。今週は東京本社・田井秀一が3月31日のG1大阪杯(阪神)を▲◎☆でヒット。3連単9万3050円の高配当を手中にした。スポニチ競馬班が誇る“馬体派”が、入念な観察と取材を通して導き出した結論とは?

 ◎ローシャムパークは条件戦を走っていた3歳当時から厩舎の評価は超S級。ダイナカール~エアグルーヴの成長力に富んだ牝系で特にこの中間のフィジカルの進化は目を引いた。馬体写真の姿からして以前とは別馬だった。

 レース3日前の計量で馬体重は前走比22キロ増の524キロ。明らかに筋肉が大きくなっていたので、数字を見た時は「ヨシヨシ!」といった感じ。レース当日も10キロ超の馬体重増になると想像していたが、実際は504キロでの出走となった。初めての関西輸送の影響があったと考えられ、能力の全てを出し切れたとは思わない。四半世紀、大阪杯で関東馬が勝てていないのは、ただのジンクスではないことを痛感した次第。課題のテンションも当日はぎりぎりの状態だったように見えただけに、連対確保は思い切った捲りを繰り出した戸崎騎手の手腕によるところも大きかった。地元戦ならもっとパフォーマンスは上がるだろう。

 勝った▲ベラジオオペラは関西馬。世代レベルが低いと言われる4歳では最も重い印を打った。世代間レベル論争の雰囲気にはのまれず、個体の成長度を客観的に評価した。逃げ馬不在のスロー濃厚で、先行タイプの脚質的に普段通り回ってくれば、有力馬の中で最も恩恵が受けられる点も強調材料だっただろう。高配当の立役者になった3着の☆ルージュエヴァイユは栗東滞在で調整した関東馬。筋肉のメリハリがなかった京都記念(8着)から一気に状態を上げていた。この伏兵を拾えなければ、馬体派は自称できない。

 今年は正月開催のあとから先週まで、2月最終週(サウジアラビア出張中だったのでノーカウント!?)を除いて、全ての週末で重賞を的中できている。大穴的中は百戦錬磨のオサムさんや寺下さんにお任せして、シンプルに強いと思う馬に◎を打つスタイルを徹底できているのが奏功しているようだ。さて、スポニチ競馬班は4月から新人の面来、後藤両記者が参入し、自分は美浦取材班の最若手を脱出する。DeNAのスーパールーキー、度会級の活躍を期待しつつ、自分はベテラン?らしくいぶし銀に当て続けていきたい。

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