【秋華賞】ナミュール “極上の末脚”ラスト11秒9!坂路しまいで一気に加速

2022年10月13日 05:30

坂路で追い切るナミュール(撮影・亀井直樹)

 出でよ、極上の末脚。しまいの切れ味に胸が高鳴った。オークス3着から休み明けで参戦するナミュールは坂路で単走。最初の2Fをゆったりと入り、そこから一気に加速。しまいは軽く促され、12秒6→11秒9でフィニッシュした。上がり重点の運び、ラスト1Fを11秒台でまとめたのは昨年12月8日(11秒8)以来2回目。切れに切れた。高野師の声が弾む。

 「ソフトに入って後半、だんだんと馬体を動かしていきました。残り100メートルぐらいで馬体を大きくストレッチさせて、全身の可動域を大きく使わせる感じ。上がりまで見ていましたけど、自分の馬房に入るまで全身を使って、のしのしと歩いて自分の馬房に入っていきましたね」

 重賞を4回走って、3度1番人気を背負った。ファンの期待は大きい。崩れた2回はともに8枠。桜花賞10着は内優位の結果だっただけに、大外18番枠は厳しかった。小柄なタイプで、調整にも気を使った。「春は馬体の維持というのに主眼を置いて、その中で勝負しにいくという難しい調整でした。今回はそういうこともない。馬体のボリュームはかなり増した感じがします」とひと夏を越しての成長に手応えも感じている。

 先週の阪神は開幕週と思えないほど、差しがバンバン決まった。ハイライトの京都大賞典も勝ち馬は外から一気差しだった。3冠ロードは皆勤賞。ドレスアップされた馬体が躍動、ラスト1冠は絶対に譲れない。

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