【秋華賞】スタニングローズ ラスト1冠へ絶好仕上げ!坂路で馬なり4F53秒0

2022年10月13日 05:30

スタニングローズ

 トライアルの紫苑Sで重賞2勝目を挙げたスタニングローズが本番に向けてますます調子を上げている。

 知将派の高野師はキレッキレの登坂(4F53秒5~1F11秒9)だった1週前追い切りを「馬の余力が十分な3F目、ここを自由に行かせてはオーバーペースになるので、ためを利かせて残り1Fでゴーサイン」と具体的に説明し、最終追いは息と体ができたとあって「おおむね仕上がっていると判断したのでソフトな追い切り」と坂路馬なりで計時した4F53秒0~1F11秒9に納得の表情を浮かべている。

 高野厩舎は2頭出し。身内にナミュールというライバルも存在するが、全体の構図は3冠を狙う女王スターズオンアースと挑む側。3冠阻止の筆頭格はオークスで0秒2差2着のスタニングローズだ。そもそもオークスは10番人気で伏兵の大奮闘だったが、紫苑Sの勝利で対決色を打ち出していけるまでになった。

 「紫苑Sはテン良し、中良し、しまい良しの内容。まだ状態としては上昇する余地がある中で重賞を勝てました。前走後は放牧に出して、帰厩してきた時はこれまでのスタニングローズの中で一番の背中だという感じ」

 トレーナーのジャッジはどこを切り取っても甘めの過大評価はない。紫苑Sは折り合いに難しい状況から好位差しを決め、状態面では大一番を前にして明らかにピークに仕上がった。

 パートナーの坂井は「内容も結果も欲しかった」という紫苑Sで「前に壁がない状態でも折り合えたので進境を感じました」と収穫を口にする。さらに秋華賞をにらんで「内回り2000メートルを意識してポジションを取る競馬でした」と明かすのだから恐れ入る。ならば秋華賞はイメージできる。スタニングローズが好位から抜け出して直線先頭、ゴール前で襲いかかるのが2冠女王。スタニングローズが紙一重でも、先にゴールに飛び込めば3冠阻止だ。

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