【サンタアニタダービー】大井のマンダリンヒーロー、鼻差2着力走 木村「いい感じについて行けました」
2023年4月9日 10:05 米G1サンタアニタダービー(ダート1800メートル)は8日、カリフォルニア州のサンタアニタパーク競馬場で8頭で争われ、カナダを拠点に活躍する日本人ジョッキー、木村和士(23)とのコンビで参戦した大井所属のマンダリンヒーロー(牡3=藤田)は道中5番手から徐々に押し上げ、長く脚を使って鼻差2着。G2を連勝中のプラクティカルムーブ(牡3=ヤクティーン)が3連勝でG1初制覇を飾った。
スタートを決め、スッと行き脚がついたマンダリンヒーローは道中、置かれず流れに乗った。3、4コーナーで仕掛けながら内を回ってポジションを上げ、手応え十分に直線へ。壮絶な追い比べの末、惜しくも米G1制覇の偉業はならなかったが大井の歴史に残る2着となった。
木村は「朝(調教)乗ったときは自分で行く気を見せない分、大丈夫かな?と思ったけど午後(レース)は違う馬のようでした。いい感じでポジションも良く、ついて行けました」と称えた。
米クラシック3冠初戦ケンタッキーダービー(5月6日、チャーチルダウンズ、ダート2000メートル)の出走馬は前哨戦シリーズのポイントで決まり、この2着で40ポイントを獲得。最新のリーダーボード(得点表)で24位に入り、この後、上位馬の動向次第でフルゲート20頭の出走枠に繰り上がるチャンスが生まれた。「今回は2着でしたけどケンタッキーダービーは1着を獲れるよう頑張ります」。大舞台へ、夢をつなぐ力走となった。