【新装・京都競馬場】パドックは円形から楕円形に 出走馬の歩様をじっくりチェック

2023年4月18日 05:29

楕円形となった京都競馬場パドック(撮影・奥 調)

 京都競馬場は約2年5カ月間の整備工事を終え、22日にグランドオープンを迎える。総工費880億円をかけたビッグプロジェクト。淀は2年後が開設100周年にあたり、100周年を意味する「センテニアル・パーク」と名付けられた。

 パドックも大きく様変わり。円形から楕円(だえん)形になった。場所もゴールサイド寄りに移され、周長も129メートルから140メートルに延長された。直線部分ができたことで、出走馬の歩様などをじっくりとチェックすることができる。手すりには、さりげなく競走馬のハミがあしらわれている。

 空を見上げると、シックな木目調の大屋根が見える。京都府産の木材と鉄鋼を組み合わせた「木鋼ハイブリッド構造」を採用。そばに置かれたベンチもシックな作り。ここにいるだけで何となく落ち着く。ゆっくりし過ぎて、馬券を買い忘れないようにしないと。改修前に「公園をイメージしていただければ」と言われていたのも納得だ。

 2階には360度パドックを取り囲む「パドックリング」が設けられた。新パドックはどこからでも馬の様子が見られるようになった。定点を見つけるも良し。気分で見る場所を変えてみるのも良し。オッズなどの電光掲示板も高い場所に設置。以前より密になることもなく、出走馬をチェックできるようになる。パドック党にはうれしい進化だ。

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