【アルテミスS】ブラウンラチェット無傷2連勝!G1舞台へ堂々名乗り 手塚師「言うことない」

2024年10月27日 05:08

<東京11RアルテミスS>レースを制したブラウンラチェット(左は2着ミストレス)(撮影・郡司 修)

 2歳牝馬G3「第13回アルテミスS」が26日、東京競馬場で行われた。イン3番手を進んだ3番人気の良血ブラウンラチェットが差し切り、G1舞台へ堂々と名乗りを上げた。

 2歳の女の子とは思えない風格。ブラウンラチェットはパドックでも落ち着きを払っていた。実戦でも大人びた競馬。3番手インで悠々と折り合った。残り1F過ぎに逃げたミストレスをあっさりと抜き去る。2着に1馬身1/4差をつけての完勝だった。

 ルメールの勢いが止まらない。今月は秋華賞、菊花賞を含めて重賞5勝目となった。「凄くいい子ですね。デビュー戦も凄く乗りやすくていい脚だったけど、2戦目でも怒ることなくずっと落ち着いていました。完璧なレースをしました」と笑顔で切り出した。

 次週のブリーダーズCクラシックに挑む重賞5勝馬フォーエバーヤングを半兄に持つ良血。新馬Vの中山1800メートルからの舞台替わりに距離短縮も“一発回答”で応えた。手塚師は「言うことないです。短縮してどうかと思っていたけど、楽に好位を取れて、冷静でした。体は完成されていないけど、精神面は完成されていますね」と目を細めた。桜花賞馬アユサン、オークス馬ユーバーレーベンを育て上げた指揮官は「牝馬でここまで競走に向いている性格はいないです」とベタ褒めした。

 JRA・G1・53勝を誇る鞍上も「トップレベルにいけると思う」と将来を保証した。後のG1馬リスグラシュー、ソダシ、チェルヴィニアなど名牝が勝ち上がった出世重賞。手塚師は「ここを勝てたので、次はよく考えたい」と次走の明言は避けたが、大舞台を見据えた。未来への夢が膨らむ秋の大収穫となった。

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