【京都記念】セイウンハーデス上昇!楽に坂路1F11秒9、橋口師「やればいくらでも動くタイプ」
2025年2月14日 05:30 伝統のG2「第118回京都記念」は13日、出走馬が確定した。長期休養明け2戦目のセイウンハーデスは栗東坂路で熱のこもった併せ馬。しまいシャープな伸びを見せ、馬なりのままラスト1F11秒9の好時計をマークした。屈腱炎を乗り越え、久々の実戦をひと叩きされた6歳馬が復調気配をアピール。23年七夕賞以来の重賞2勝目を狙う。
ダイナミックに駆け上がった。セイウンハーデスは坂路でフェリーニ(4歳1勝クラス)と併せ馬。テンからスピードに乗って、軽快に加速ラップを刻んでいく。勾配がきつくなるラストも馬なりのまま上々の伸びを発揮。ラスト1F11秒9(4F52秒8)と数字が示す通りの躍動感だった。
見守った橋口師は「先行して最後まで楽な手応えでした。やればいくらでも動くタイプ。先週しっかり攻めているし、今朝の動きも良かった」と好ジャッジ。先週は坂路で自己ベストを0秒2更新する4F50秒4をマーク。馬体が絞りづらい冬場の時季でもありプール調整も取り入れ、入念に調教を積み重ねてきた。
23年七夕賞で重賞初制覇。本格化ムードを漂わせた直後、右前脚に浅屈腱炎を発症して長期離脱を余儀なくされた。約1年半ぶりに実戦復帰した前走チャレンジCは5着に敗れたが、4角先頭から見せ場をつくった。指揮官は「前走は早めに動いてグイグイと最後まで進んでいた。以前なら外からかぶせられるとやめてしまう感じだった。(前走は)他馬に来られても自分からハミを取って走れるようになった」とメンタル面の成長に目を細める。
前走は過去最高の馬体重490キロで出走。休養前から14キロ増えて確実にパワーアップしていたが、いくらか余裕残しでもあった。「長期休養明けの前走より動きはいい。当日少しでもマイナス体重で出せればと思う」とポイントを挙げた。
3歳時はプリンシパルSを勝ち、ダービー(11着)にも参戦。ドウデュース、イクイノックスなど同期のトップクラス相手にしのぎを削った。ハイレベルな現6歳世代はアルナシームが中山金杯を勝ち、マテンロウレオはAJC杯2着と年明けから芝の中距離路線で活躍。キャリア12戦のハーデスはまだまだ伸びしろたっぷり。2つ目の重賞タイトルを手にして再び、大舞台を目指す。