【的場文男騎手引退】カチカチのくるぶしが名手の証明 缶より硬い“馬を締めるポイント”

2025年2月14日 16:00

普通の足と比べ、明らかに硬く膨れ上がった的場文男騎手のくるぶし(左)

 的場文男騎手(68)が引退を発表した。73年デビューから51年5カ月。「大井の帝王」が騎手人生にピリオドを打った。

 「的場騎手がこれほど長く騎手でいられた理由はどこにありますか?」と聞くと、必ず披露するのがカチカチに硬くなった、くるぶしだ。

 両足のくるぶしでしっかりと馬を締めることが騎乗の基本と的場騎手は考えてきた。若い頃は、摩擦で皮フがむけ、血が出て、やがて固まり、を繰り返したという。その末に硬くなり、明らかに膨らんだくるぶしができあがった。

 コーヒー缶をくるぶしにこすりつけると、缶は簡単にへこむ。「全然、くるぶしは痛くないんだよ。缶の方が音を上げちゃう」。驚く記者に、的場騎手はいたずらっ子のような笑顔を見せた。

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