【シリウスS】5番人気ヴァルツァーシャル 差し切りV 骨折の大ケガ乗り越え2年半ぶり重賞制覇
2026年9月27日 05:12 ダートのハンデG3「第30回シリウスS」が26日、阪神競馬場で行われ、5番人気ヴァルツァーシャルが差し切りV。24年マーチS以来、2年半ぶりの重賞2勝目を手にした。関東馬は昨年のホウオウルーレットに続く勝利。斎藤新(25)は24年新潟大賞典以来、7度目のJRA重賞制覇となった。
ハンデ戦らしい大混戦。黄色のメンコが密集馬群を切り裂いた。ゴール板を真っ先に駆け抜けたヴァルツァーシャルの背中の上で、斎藤が白い歯を輝かせる。お立ち台で赤い髪をなびかせた25歳は「本当に競馬で乗りやすくて、自分の脚の使いどころが分かっている賢い馬。僕はこの馬にずっと競馬を教えてもらっている立場。感謝しかない」とこうべを垂れた。
まさにお手本のような差し切り劇だった。3戦連続の継続騎乗で「リズム良く運べれば、この子のいい脚を必ず使ってくれる」と確信しているからこそ腹をくくれた。道中は後方馬群のど真ん中で折り合いに専念。外めを捲って押し上げるライバルを尻目に、4角をロスなくクリア。直線は激しく競り合う1番人気ラムジェットと2着馬ルシュヴァルドールの1頭分の間を割って抜け出した。
「前走(エルムS5着)を振り返って距離が延びた方がいいんじゃないかと先生(高木師)とも話していた。阪神も気にしていなかったし、ハンデ(58・5キロ)など不安は一切なかった。僕は乗っていただけ」と相棒を称えた。コンビを組んだレースは全て重賞で【2101】の好成績。重賞初勝利を飾った24年マーチSに続く2つ目のタイトルに導いた。
そのマーチS後に左第3中手骨々折を発症し、実戦復帰まで約1年4カ月を要した。大ケガを乗り越えてつかんだ重賞2勝目。不屈の7歳馬は再び乗った軌道を、今度こそ突き進んでいく。
ヴァルツァーシャル 父マクフィ 母バイカターキン(母の父エンパイアメーカー) 19年4月22日生まれ 牡7歳 美浦・高木厩舎所属 馬主・ウエスト・フォレスト・ステイブル 生産者・北海道浦河町の梅田牧場 戦績28戦7勝(重賞2勝目) 総獲得賞金2億2216万6000円 馬名の由来は円舞曲の響き(独)
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