トゥーレ3度目のX線検査で骨折が判明

2008年4月23日 06:00

 皐月賞を逃げ切って優勝したキャプテントゥーレ(牡3=森)が左第3手根骨を骨折していたことが22日、分かった。全治まで9カ月の見込みで、ダービー(6月1日、東京)はおろか、年内の復帰は絶望的となった。
 20日のレース後に歩様に乱れが見られ、中山競馬場でJRA競走馬診療所の獣医師がエックス線写真を撮ったが、この時には異常が見つからなかった。翌21日に左脚に軽度の腫れと痛みがあったため、同日夕方に再度エックス線撮影を行った際も、骨折は分からなかった。しかし翌22日朝、3回目の検査で、前脚のひざ関節を構成している部分にあたる左第3手根骨骨折が判明した。
 キャプテンは森厩舎の遠征時の慣例でレース翌日も中山競馬場に滞在、22日に栗東トレセンに帰厩する予定だった。今後、25日に同競馬場から宮城県の社台ファーム・山元トレセンに移動するもようだ。
 絶対的中心馬なき牡馬クラシック1冠目を制し一気に春の主役に躍り出たキャプテンの故障により、ダービーはさらに混戦の度合いが強まってきた。
 ▼森秀行調教師 頑張って勝ってくれたのに、こんなことになって残念です。今後山元トレセンで休養させて、来年のAJC杯(中山)あたりで復帰できればと思っています。

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