「初勝利+新記録」狙うディープ産駒 京王杯2歳SとAR共和国杯にエントリー
2020年11月4日 05:30 アーモンドアイが日本新記録の「芝G1・8勝」を達成した天皇賞では相変わらずのシルバーコレクター属性を印象付けた種牡馬ディープインパクトだが、前日のスワンSでは自身も“新記録”を樹立した。鮮やかな逃げ切りでグレード2勝目を挙げたカツジの単勝オッズは143・7倍の11番人気。これは翌日の4勝を含めて通算2276勝となった産駒のJRA勝利の中で最高の単勝配当だったのである。ちなみに従来の自己記録は15年3月29日の中山6R・トーセンゴージャスの109・7倍。重賞に限れば昨年の日本ダービーのロジャーバローズの93・1倍で、初の“グレード万馬券”ということになる。
カツジのスワンS制覇によって9月20日のローズS、リアアメリアに始まったディープインパクト産駒のJRAグレード勝利は7週連続となった。「7週連続」は過去に16年2月7日(東京新聞杯、きさらぎ賞)~3月20日(スプリングS)、19年11月30日(ステイヤーズS)~20年1月12日(シンザン記念)と、自身が2度達成した日本記録。今週末の重賞4レースに新記録が懸かるわけだ。
産駒のエントリーがあるのは京王杯2歳S(ロードマックス)と4頭出し(アイスバブル、サトノルークス、トーセンカンビーナ、メイショウテンゲン)のアルゼンチン共和国杯。どちらも過去に勝ち馬が出ていないばかりか、2着も1回のみという苦手のG2だが、今の勢いなら初勝利+新記録樹立の可能性も十分だろう。(サラブレッド血統センター)
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