【オークス】ソダシ1強に待った キズナ産駒歴史繰り返すステラリア
2021年5月19日 05:30 昨年のデアリングタクトに続く無敗の牝馬2冠達成に挑むソダシは、種牡馬クロフネが16世代目にして初めて送り出したクラシックホース。桜花賞を制した時点で、すでに父の15世代に及ぶ血統データを上書きしてしまったことになる。
今回のソダシで思い出すのはフジキセキ最終世代の14年皐月賞馬イスラボニータ。父にとって最初で最後のクラシックホースとなったイスラボニータは、続くダービーで1番人気の支持を集め、ワンアンドオンリーに競り負けたものの2着は死守している。ちなみにそれまでのフジキセキ産駒のダービー最高着順はドリームパスポートの3着だった。くしくもクロフネ産駒のオークス最高着順も今のところ、11年ホエールキャプチャの同じく3着である。
キズナ産駒ステラリアは、母の父が英ダービー馬モティヴェーターで、祖母の父ブルーバードが11年優勝馬エリンコートの母の父。東京2400メートルは望むところだろう。05年シーザリオ(父スペシャルウィーク)、08年トールポピー(父ジャングルポケット)、10年アパパネ(父キングカメハメハ)、12年ジェンティルドンナ(父ディープインパクト)は、いずれも父の第2世代。本馬もしかりで、過去の「オークス馬はダービー馬から」のパターンに合致している。歴史は繰り返す、となる可能性は十分だ。 (サラブレッド血統センター)