英国障害で19連勝、アルティオールが現役引退
2021年9月16日 05:30 英国障害界のスーパースター、アルティオール(セン11)が現役を退くことになった。同馬を管理するニッキー・ヘンダーソン師が14日に明らかにしたものだ。
アイルランド産馬で3歳6月に上場された障害馬セールにて、美術史研究家パトリシア・ピューさんに6万ユーロ(当時のレートで約780万円)で購買されたのがアルティオールだ。4歳5月にデビューし、平地で3戦1勝の成績を残した後、5歳10月に障害に転身すると破竹の快進撃がスタート。4シーズンにわたって無敗の連勝街道をひた走り、19年4月にサンダウンのG1セレブレーションチェイスを制して19連勝を達成。英国における障害馬の歴代連勝記録を更新した。
この間、18、19年とスティープルチェイス2マイル路線の最高峰であるチェルトナムのG1クイーンマザーチャンピオンチェイスを連覇したのを含め、10のG1勝利をマークしている。通算成績26戦21勝、132万ポンド(約2億630万円)の賞金を獲得したアルティオールは今後、ヘンダーソン厩舎からわずか2マイルほどの地点にある、元トップ騎手のミック・フィッツジェラッルド氏が営む牧場で余生を過ごす予定だ。(競馬評論家)