【新谷】専門紙の調教班出身 得意の若駒戦で3連単12万8170円!

2022年3月31日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。先週は毎日杯の3連単12万8170円を見事に的中した新谷尚太記者。専門紙の調教班出身として、調教の良さと結果がストレートに結びつく2、3歳戦は得意中の得意とアピールした。

 専門紙のトラックマンで調教班出身。今も追い切りをこの目で見るのを楽しみにしているし、レース予想に生かそうと努めている。専門紙時代から2、3歳のレースが好きだった。調教での動きの良さをレースでそのまま生かす馬が多いからだ。今も目に焼き付いているのはディープインパクト。当時は駆け出しトラックマンだったが“英雄”が醸し出すオーラに圧倒された。調教から全くモノが違っていた。
 というわけで若駒の戦いの予想には自信を持っている。年明け3日間開催ではシンザン記念(マテンロウオリオン)、フェアリーS(ライラック)とも勝ち馬に◎を打ち、3連単を的中した。毎日杯で◎に推したピースオブエイトにも自信があった。
 話は昨夏の小倉シリーズへとさかのぼる。デビュー前のある新馬の動きにホレ込んだ。その馬から馬券を買ったが、無念にもスタートひと息。3着に終わった。馬券は外したが別の収穫を得た。勝ち馬の走りに「これは」というものを感じたのだ。それがピースオブエイトだった。
 スタートは悪かったがサッと好位に取り付き、残り150メートルで先頭に立って押し切った。ゴールに向けて加速するラップ(11秒6↓11秒2)だったが涼しい顔。この勝ち馬をしばらく追いかけると決めた。
 長めの休養を挟み、その馬はアルメリア賞に出てきた。中団からメンバー最速の上がり3F34秒2で差し切る圧巻の競馬。2番人気はおいしかった。そして毎日杯に向けての追い切り。CWコースでの3頭併せはド迫力だった。最後方から追走し、手応えを残したままインからグッと前に出た。しっかりと前方をつかむ前脚。しっかりとしなって蹴り上げる後肢。素晴らしかった。確信の◎を打った。
 毎日杯は逃げ切りだった。初コンビを組んだ藤岡佑の好ジャッジだが、しっかりと応えてみせたピースオブエイト自身のセンスも素晴らしい。この立ち回りのうまさなら、もし皐月賞(4月17日)で初の中山コースに挑むとしても注意すべきだろう。 
 9番人気ベジャールに印が回ったことで3連単をゲットできた。前走・東京未勝利戦がメンバー最速の上がりでのV。着差以上に内容が良かった。560キロを超える巨漢なのに、レースぶりから重苦しさは感じなかった。こちらは“感性”で印を回すことができた。

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