【高木】前日レース傾向分析→発想切り替え3連単13万1650円

2022年4月28日 10:00

 木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。先週もさまざまな的中があったが、注目したのは日曜福島のメイン、福島中央テレビ杯で3連単13万1650円を当てた高木翔平記者。土曜のレース傾向を見て、素早く予想に役立てたという発想の切り替えの早さは大いに参考になる。最新の情報を入手して勝ち馬を予想することの重要性が伝わってきた。

 日曜福島11R・福島中央テレビ杯の的中は前日の反省が生きたと思っている。土曜メイン・福島牝馬Sは前残りと踏んで先行馬に多く印を回した。しかし、勝ったのは後方で運んだアナザーリリック(3番人気)。2着クリノプレミアム(6番人気)こそイメージを覆す好位進出だったが、3着サトノダムゼル(5番人気)も中団後方から鋭く脚を使っていた。

 今季の福島開催は初日の雨の影響か、芝は例年のような「先行天国」とはなっていない。土曜は他にも7、8Rが中団後方からの差し決着。馬場を読み違え、土曜付の紙面、金曜夜のスポウマチューブで先行馬推しだったことを謝罪したい…。

 ということで、福島中央テレビ杯はルクルト(2番人気)から勝負。典型的な追い込み馬だが、小倉競馬場などの小回りでは早め進出をしてきた器用さも高く評価していた。その期待通りに最後方付近から4コーナーでは8番手まで進出。最後は苦しくなった先行馬をまとめてのみ込んだ。金曜に印を打っていたなら機動力が光るシゲルセンムに◎を打っていたはず(2番手から13着)。思い切って考え方をシフトした結果、直線で脚を使えそうな2着チャイカ(7番人気)、3着ジューンベロシティ(10番人気)の伏兵にも印を回せた。

 1~3着馬は全て関西馬。美浦トレセン勤務の身で薄情に思われるかもしれないが、実は迷ったら「関西馬」に印を回すことが多い。G1でこそ関東馬の進撃が著しいが、全体では先週までに関西馬が660勝、関東馬が446勝と“西高東低”の構図は変わらず。北海道に滞在したある若手騎手が「やっぱり平均的にスピード、パワーがある気がする」と関西馬の調教後に目を丸くしていたのが印象的だ。その理由はさまざまな要因が絡んでおり、ここでは詳述しないが、先週日曜は福島12レース中10勝が関西馬。輸送技術も進歩した今、東の第3場でも関西馬を割り引く必要はない。

 レース当日は東京競馬場で勤務。11RフローラSの芝レースは最後まで良馬場で行われたが、午後は結構な雨が降っていた。この時季の東京は例年、超高速時計が連発するが、開幕週に雨が降ったのは福島と同じパターン。あまり固定観念は持たない方がいいかも。G1シーズン本格化を前に、道しるべとなり得る的中となった気がする。 (高木 翔平)

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