【ヴィクトリアM】テルツェット 英雄の“穴属性”と母父父の“適性”に期待

2022年5月11日 05:30

 昨年、1~3着を独占したディープインパクト産駒は通算4勝2着5回、3着5回と、延べ14頭がヴィクトリアマイルで馬券に絡んでいる。

 うち1番人気は13年優勝のヴィルシーナ、16年2着のミッキークイーン、そして昨年のグランアレグリア。連覇を果たした14年のヴィルシーナは11番人気で、17年に7番人気で3着のジュールポレールは翌18年に8番人気で優勝した。産駒初連対となった12年2着のドナウブルーは7番人気。昨年2着のランブリングアレーは10番人気だった。先の大阪杯でも思い知らされた(8番人気ポタジェV)種牡馬ディープインパクトの“穴属性”を再確認しておくべきG1である。

 今回、出走を予定しているディープインパクト産駒は4頭。初のマイル重賞出走となるレイパパレを除き、近況からは伏兵の域を出ないが、それぞれに警戒を怠れない面がある。特にテルツェットは昨秋のブリーダーズCフィリー&メアターフを制して北米芝牝馬チャンピオンの称号を得たラヴズオンリーユーのめいに当たる血統。08年に5番人気でウオッカを負かしたエイジアンウインズが母の父に、15年5番人気、16年7番人気で連覇したストレイトガールが祖母の父に据えていた東京マイルG1の元祖穴サイヤーというべきデインヒルを母の父の父として装備している。3番人気だった昨年の大敗は1年後の激走への布石かもしれない。(サラブレッド血統センター)

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