【鈴木正】ヒントは平等にある!万馬券2連発を解説

2022年12月15日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。先週も高配当ゲットが相次いだが、阪神JF(3連単17万8460円)と土曜中山10R(同53万3560円)を当てた鈴木正記者の主張を聞こう。「ヒントは転がっている。読者の皆さんも必ず獲れる」と話しているが…。

((1)阪神JF3連単17万8460円 /1戦1勝馬、侮るな/)
 今回は特別に2競走を解説。阪神JF的中の最大の鍵は2着シンリョクカ(12番人気)に印を回せるかだった。記者が△を打てたのは、まず新馬戦の勝ち方に大物感があったから。スローペースゆえにタイムは平凡だったが脚さばきは小気味よく、フォームも奇麗だった。

 9分の3の抽選を突破する前から気にはなっていたが「絶対に印を回す」と決めたのは、牡馬相手の朝日杯FSにも1週前登録をしたこと。「何が何でもG1に出したい。阪神JF抽選漏れならここへ」という陣営の執念が見えた。これに乗らぬ手はない。

 古い話だが、97年阪神3歳牝馬Sで痛い目に遭った。1着アインブライドから馬券を買いながら「1戦1勝では経験不足」と甘く見て2着キュンティア(6番人気)を買えなかった。競馬場で歯ぎしりしたことをよく覚えている。あの時から「阪神JFの1戦1勝馬、侮るべからず」という思いは大事にしてきた。ようやくリベンジを果たせた。

((2)中山10R3連単53万3560円 /今回(9)勝負できる/)
 土曜中山10R。勝ったカイアワセ(11番人気)は理詰めの◎だった。まず、地力の高さを評価し続けていた。昨年2月28日に1勝クラスを快勝。これは当時所属していた星野忍厩舎のラストデーだった。狙い澄ました、というか何が何でも勝ちたい一戦。そこで勝てたのは絶対能力が高い証拠だ。

 14着大敗の前走もいい布石となっていた。この馬が好走するのは基本、外枠。砂はなるべく浴びたくないのだ。ところが前走は1枠2番を引いてしまい、半ば無理やりに先行してラスト失速した。全くの参考外でいい。今回は9番ゲート。勝負できる馬番だった。そして今回、1週前にWコースで猛烈な併せ馬を敢行。調整に変化をつけた。賢い馬はこういう変化に敏感だ。カイアワセの心にも、いい刺激が入ったと想像できた。

 どうだろう。シンリョクカが朝日杯に登録していたことは簡単に入手できた情報だ。カイアワセがかつて所属厩舎の解散週に勝ったことも、調べれば分かることだ。情報は全員の前に平等に転がっている。それをどう分析するかで情報は宝石にも、ただのノイズにもなる。

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