【仙波】”メメント距離”馬券作戦 阪神10R&11Rで連発!
2022年12月22日 10:00 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。日曜の阪神、10R(3連単20万6130円)、11R(朝日杯FS=3連単4570円)と連発ゲットでほくほくの仙波広雄記者が登場。ロング開催となった阪神芝コースの現在のコンディションを読み切り、自信の馬券ゲットにつなげた。
以前のつらい経験が生きる。世の中いつもそうではないが、経験を糧に結果が出ればうれしい。朝日杯FS、ひいては18日の阪神芝はそんな状況だった。
筆者は学生時代にラテン語を学んだので、種牡馬のカルペディエム(今日を楽しめ)とか、競走馬のメメントモリ(人は死ぬと覚えておこう)とかのラテン語を見るとテンションが上がる。朝日杯FSのバグラダスはカエサルの「内乱記」に出てくる川の名前。おっ、燃えてきた!
まず阪神芝のコンディションをおさらい。阪神JFが前半3F33秒7のハイペースで、距離適性が短めの馬が軒並みバテるタフな内容。1着リバティアイランド、3着ドゥアイズは馬場の真ん中から外を伸びてきたが、似たような位置から伸びそうで伸びなかった馬も多かった。2着は中団から内を突いたシンリョクカ。1、3着馬は能力の高さで来たと判断して、阪神芝の馬場傾向は「外が伸びない」と分析した。
「内が伸びる」と「外が伸びない」は同じようで実は違う。京都競馬場が改修中の影響で、22年の阪神競馬場は10月8日から開催続き。クリアなスピード馬場ではなく、時計がかかる馬場をこなすパワーが必要。具体的に言うと洋芝、ダート、当該レースより長い距離など、“つらい”状況での実績が欲しい。
朝日杯FS◎は内枠・先行・洋芝(札幌)実績のあるドルチェモア。抜群のスタートを切って、その上でハナを切りたいオールパルフェを行かせての3番手。前にプレッシャーをかけてペースを落とさせない立ち回りは「老かい」と言ってよく、坂井瑠星の手腕にしびれた。人気薄の内枠・先行・ダート実績のある△バグラダスが馬券に絡んでいれば配当も良かったが5着まで。2、3着は人気馬が能力を見せて堅く収まった。
その分でもないが、はじけたのは阪神10R。芝1400メートルの3勝クラス。内枠・先行・マイル実績ありの◎アグリ(2番人気)が1着。2着△ヒメノカリス(12番人気)も3着5番人気△ショウナンアレスもマイル実績馬。このレースはマイル実績馬が多かったので、単純な作業で3連単20万円馬券が当たるわけではないが、「時計のかかる外が伸びない芝で、当該距離より長い距離に実績のある馬を狙う」という指針自体は有効。馬もつらい馬場を走っていると「前よりゴール近いな、楽じゃん」と思って張り切るのではなかろうか。そう考えて、この指針で狙う馬券作戦を「メメント距離」(前に走った距離を覚えておこう)と名付けました。活用してください!