【鈴木悠】ローテショッカー”違う視点”「コース」に注目

2023年3月2日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。今週は、阪急杯3連単4万4260円を的中させた鈴木悠貴記者がヒーロー。今回、「ローテショッカー」が目を付けたのは「ローテ」ではなく「コース」。いつもとは違う視点で、万馬券へとたどり着いた。

 「ローテショッカー」と銘打って、いつもはローテから予想しているが、今回は「コース特性」に注目した。阪神芝内回り1400メートルのテーマは「前、内」。そう強く実感したレースがあった。阪急杯と同条件で行われた、前週の京都牝馬S。1着ララクリスティーヌは、道中好位の内を回り差し切り勝ち。2着ウインシャーロットは、ハナを奪って粘りを見せた。3着ロータスランドは、大外枠も岩田康の好判断で道中ラチ沿いを確保。直線は最内から上がり最速の脚で猛追した。

 本命にしたいのは、ララクリスティーヌのような、好位の内を追走できる差し馬。となれば内め3枠5番を手にしたダディーズビビッドか。前走・睦月Sで実績が少ないマイル戦を経験しているのも「ローテショッカー」的にプラス要素。得意な1400メートルへの短縮で能力を出し切れると判断した。

 2番手以降の印も「前、内」を意識。対抗には、内から単騎逃げがかないそうなメイショウチタン。3番手評価は、外から楽に2番手を確保できそうなアグリ。先行実績のあるホウオウアマゾンにも印を回した。

 肝だったのは、単勝1・7倍の圧倒的1番人気グレナディアガーズの取り扱い。この馬は、日本人騎手への乗り替わりが2度(21年マイルCSで川田→池添、22年高松宮記念でCデムーロ→福永)あるが、ともに人気で大敗しているように“繊細”なタイプ。今回も乗り替わりはマイナスに作用すると考え、4番手にまで評価を落とした。

 レース結果は、ご存じの通り。4番手以内にいた馬が上位独占。典型的な「前、内」決着となった。

 馬の成育が発展し、能力に大きな差がなくなってきたと言われる現代競馬。そんな時代だからこそ「コース特性」から本命を探ることが必要なのかもしれない。

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