英国のヨーク競馬場で日本時間の今夜、6月3日の英ダービーへ向けた最重要ステップとされるG2ダンテS（芝10F56ヤード＝約2063メートル）が行われる。そこに有力馬の一頭として出走を予定しているのが、アイルランドのA・オブライエンが管理する日本産ハーツクライ産駒のコンティニュアス（牡）だ。

　母フラッフはG1モイグレアスタッドS（芝7F）など重賞3勝を挙げたメイビーの全妹。繁殖馬として日本に渡りハーツクライを受胎。20年3月に新冠で生まれたのがコンティニュアスだ。

　離乳後の同年11月にアイルランドに戻り、昨年8月にデビュー。カラのデビュー戦（芝7F）に続き、フランスに遠征して出走したG3トーマスブリヨン賞（芝1600メートル）を制し、2戦無敗で2歳シーズンを終了。ここが今季初戦となる。

　ダンテSにはエプソムのLRブルーリバンドトライアル（芝10F17ヤード＝約2027メートル）を勝っての参戦となるエピクテトス（牡、父キングマン）、昨秋のG3ゼットランドS（芝10F）の勝ち馬フライングオナーズ（牡、父シーザスターズ）なども出走。英ダービー前売り上位人気馬が顔をそろえ見逃せない一戦となる。　（競馬評論家）