カラ競馬場を舞台としたG1愛ダービー（芝12F）の開催が、今週日曜日に迫っている。日本時間の27日夜に設けられていた登録ステージで、11頭がエントリーを行った中、ブックメーカー各社が1・3倍前後のオッズを掲げて大本命に推しているのがオーギュストロダン（牡3）だ。

　ディープインパクト最終世代の1頭として、愛国で生まれたオーギュストロダン。2歳10月にG1フューチュリティトロフィー（芝8F）を制し、クラシックの有力候補となった。今季初戦のG1英2000ギニー（芝8F）では1番人気を裏切り12着に大敗してしまったが、続くG1英ダービー（芝12F6ヤード）を制し、亡き父の伝説に新たな1ページが書き加えられることになった。

　実はディープインパクトは現在、英国と愛国の数字を合算したリーディングサイヤーランキングで12位につけており、ここでオーギュストロダンが勝てば、トップ10入りが見えてくる。英ダービー3着馬ホワイトバーチ（牡3）、4着馬スプリーウェル（牡3）なども出走を予定する愛ダービーは、グリーンチャンネルで生中継されるので、日本の皆さまもぜひご注目いただきたい。　（競馬評論家）