【万哲】秋のGⅠ”快”幕!"苦手"スプリンターズSを克服!3連単初的中

2023年10月5日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が的中のプロセスを振り返る。今週は東京本社の万哲こと小田哲也記者が登場。秋のG1開幕戦「スプリンターズS」を◎○☆で3連単1万7140円を本線でガッチリ的中した。重賞未勝利のママコチャを本命に推せた理由は?

 おかげさまで秋G1開幕戦を当てることができました。本命馬ママコチャが鼻差接戦を制し、◎○☆で3連単1万7140円。本来ならバンザイだけど…。実は四半世紀の競馬記者歴。スプリンターズSの本命馬が2着で馬連や3連複的中はあっても、スッキリ勝っての馬単、3連単的中は初めて。過去に本命馬が不可避のアクシデントに巻き込まれ、ガッカリと競馬場を後にしたこともあった。縁のないG1と思っていた。

 本命に推したママコチャに関しては“先入観”をとにかく捨てた。ソダシの全妹と書けば、原稿の体裁はいいかもしれないけど、姉は姉、妹は妹。競馬はあくまで「個」の戦い。マイルから2000メートルだって平気にこなしてしまう姉のイメージを引きずっていたら、スプリント戦で推すのが怖くなる。調教映像を繰り返し見れば、坂路の追い切りはカメラが馬の前から映す形になるので、男馬と見間違えるぐらいに発達した胸前の筋肉にホレボレ。超A級のスプリンターのそれ。それが果たして今回か?これまた、重賞未勝利馬と不要な先入観で見捨てては的中は遠のく…。G1を勝ち得る能力は2走前の安土城Sの「1分19秒0」のJRAタイレコードで証明している。制御に苦慮するぐらいあり余るスピードに短距離馬の資質を見いだした池江厩舎の“厩舎力”に素直に一票投じた次第。

 実際のレースは新コンビの川田が圧巻だった。抜群のスタートで頭を出した瞬間に、優勝確率ははね上がったと思う。最後、鼻差しのがせる妙技はさすがは第一人者。感謝感謝です。

 2着で好配当をプレゼントしてくれた○マッドクールも触れないわけにはいかない。1番人気で凡走したCBC賞(9着)が58・5キロの重ハンデ、一過性の猛暑が敗因!?なら…。同舞台の4月春雷Sが着差以上に強く、狙ったファンも多いと思う。10番枠から3コーナー手前ではいつの間にか内に潜らせていた鞍上・坂井が凄かった。正直、予想段階では想定不能の神業だった。

 次のG1は2週後の秋華賞。第1回(96年)は「万券の哲」(現在は短縮して万哲)の“予想名”でG1初予想で◎ファビラスラフインから万券的中の思い出のG1。スプリンターズSとは真逆の相性の良さで頑張りどころと思ってます。勝つのは“あの馬”でほぼ堅いと思っているが、ひとまず先入観は捨てたいと思う。 (小田 哲也)

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