4日に行われたG1・BCターフを快勝し、5度目のG1制覇を果たしたオーギュストロダン（牡3、父ディープインパクト）が、4歳となる来季も現役にとどまることになった。同馬を管理するA・オブライエン調教師が、13日に明らかにしたものだ。BC前の段階では、BCターフがラストランとなり、来季の種牡馬入りが濃厚と伝えられていたが、BC後の会見で陣営が現役続行に含みを持たせる発言をしたことから、動向が注目されていた。

　オブライエン師は来季の目標について、10Fから12Fのあらゆる主要競走がターゲットになり得ると発言。同師はさらに、BCターフへ向けての調整中にオーギュストロダンがダートコースを実に上手にハンドリングしたことに驚いたと語り24年のBCではダートのクラシック（10F）に挑む可能性もあるとコメントしている。
　これを受け、大手ブックメーカーのコーラルは、来季のBCクラシックへ向けた前売りで、オーギュストロダンに13倍のオッズを提示。同馬と同様に来季も現役にとどまることが発表されている、今年のBCクラシック勝ち馬ホワイトアバリオ（オッズ9倍）に次ぐ、2番人気としている。　（競馬評論家）