【鈴木悠】穴党記者 難解重賞的中させた”鉄則”公開

2024年3月21日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中へのプロセスを振り返る。今週は土曜中京メイン「ファルコンS」の3連単6万9450円をゲットした東京本社・鈴木悠貴が登場。芝1400メートルの難解重賞攻略へ、穴党記者が重視したある要素とは。

 1400メートル戦はその道の“スペシャリスト”を狙え。1600メートルや2000メートルといったいわゆる“根幹距離”とは違う特殊な流れになりやすいのが“非根幹距離”の1400メートル。だからこそ距離実績がある馬の好走が多い。実際に08年から活躍したサンカルロは芝1400メートル重賞を3勝(11年阪急杯、11&12年阪神C)。1400メートルは“根幹距離”とは別物として扱っていい。

 ファルコンSは、その「スペシャリスト狙い」がうまくハマった。◎ダノンマッキンリー(1着)は1400メートル戦を2勝。新馬戦も内容は良かったが、特に強かったのは2戦目・秋明菊賞だ。上がり3F最速の脚(34秒0)で2着に2馬身半差つける快勝。1分20秒7という勝ち時計も2歳戦にしてはかなり優秀だった。唯一この距離で負けた前走クロッカスS(5着)は初の東京遠征&苦手な瞬発力勝負で度外視可能。単勝13・6倍、7番人気まで評価を落としたここが狙い目だった。

 ☆オーキッドロマンス(2着)は1400メートル戦で勝ち鞍なし。ただ、後の阪神JF3着馬コラソンビートなど好メンバーが集まったG2京王杯2歳Sで3着、クロッカスSはしぶとく粘って頭差2着とハイパフォーマンスを見せていた。○ソンシ(3着)はデビューから全3戦が1400メートル戦で、2勝2着1回と好成績。特に前走、東京での1勝クラスは上がり3F33秒0で3馬身差楽勝と強い競馬。重賞でも即通用の切れ味を見せていた。

 次の芝1400メートル重賞は5月11日に東京で行われる京王杯スプリングC。それまで“距離実績最優先”の鉄則を覚えていてほしい。

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