【田井】“トレンド”読み2→5→3番人気を◎☆△で3連単4万210円
2024年6月13日 10:00 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中へのプロセスを振り返る。今週は北海道シリーズ開幕を飾る函館スプリントSで3連単4万210円を仕留めた田井秀一が登場。重賞初勝利を飾った◎サトノレーヴは父ロードカナロア×母父サクラバクシンオーの「スーパーニックス」に加え、美浦で目の当たりにした迫力満点の馬体が決め手。今後のさらなる活躍にも期待を寄せた。
函館スプリントSは2→5→3番人気決着で3連単4万210円。ネット投票全盛の近年は1番人気を軸にしたマルチ馬券が売れすぎて、単勝200倍超の14番人気が勝ったヴィクトリアマイルでも3連単は100万を超えないが、今回のように1番人気(アサカラキング=9着)が馬券圏外に飛べば配当は望外に跳ね上がる。馬券を組み立てる際には、絶対にこのトレンドを頭に入れておかなければならない。
さて、◎サトノレーヴに一切の迷いはなかった。当日の予想コラムの焼き直しになるが、「父ロードカナロア×母父サクラバクシンオーのスプリンター配合は23頭がJRAでデビューし、うち約35%の8頭がオープン入り」のスーパーニックス。同配合には高松宮記念VファストフォースやカペラSを逃げ切ったテイエムトッキュウなど、デカくて速い馬ばかり。◎も例に漏れず530キロ超のマッチョで、個人的には13年セントウルSで全盛期のロードカナロアに唯一土をつけた半兄ハクサンムーン以上の活躍を見込んでいる。
レース2週前まで美浦トレセンで調整。重賞未勝利なのでゼッケンは馬名入りではなかったが、ひと目でただ者ではないと分かるオーラを醸し出していた。Wコースでの2週前追い切りは5F66秒8~1F10秒9のタイムもそうだが、併走馬を威圧するような馬体の迫力がすさまじかった。ダービー→安田記念と関西馬が上位独占(香港勢も取材担当ではなかった)していたので美浦での取材の成果は出番がなかったが、G1戦線の低調を夏競馬最初の重賞で一つ取り返せたのは良かった。
気温上昇と比例するように競走馬のコンディション管理は難易度を増していく。現場で見た生の情報を週中の調教独断や、週末の予想に落とし込んでいくので、ぜひ予想にご活用ください。特に北海道出張記者の印にはお宝が眠っているかも。自分は3年連続現地取材で1着馬に◎を打てている札幌記念を中心に8月上旬、北上する予定です。
(田井 秀一)