エポカドーロ、オルフェ初の後継種牡馬 フィエールマン、構成は“スタミナの塊”
2024年7月24日 05:30 【2歳新種牡馬紹介(5)】
エポカドーロ 2015年生まれ 黒鹿毛 新ひだか産 父オルフェーヴル、母ダイワパッション(母の父フォーティナイナー)中央で10戦3勝 主な勝ち鞍は皐月賞 2歳産駒36頭。
3冠馬オルフェーヴル初の後継種牡馬。単勝7番人気だった2018年皐月賞で離れた4番手からのロングスパートを決め、日本ダービーでは逃げて2着に粘った。主役級の活躍が期待された4歳時に腸捻転を発症。一命は取りとめたものの、競走馬としての再起は果たせなかった。今のところオルフェーヴル産駒唯一のクラシックウイナー。あらゆる意味での機動力は「種牡馬の父」として成功した母の父フォーティナイナー譲りともいえるだろう。近年ワールドクラスの大物を連発した父同様、ダートでの裏技にも期待できる。
フィエールマン 2015年生まれ 鹿毛 安平産 父ディープインパクト、母リュヌドール(母の父グリーンチューン)中央・仏で12戦5勝 主な勝ち鞍は菊花賞、天皇賞・春2回 2歳産駒72頭。
3冠馬ディープインパクトが送り出したステイヤーの最高傑作。春の天皇賞連覇を達成した2020年には、秋の天皇賞でも上がり32秒7の脚でアーモンドアイに迫り、同年のJRA賞最優秀4歳以上牡馬に選出された。フランス土着の牝系には欧州の長距離血統が重層的に蓄積されており、父系祖父サンデーサイレンスを除けばスタミナの塊といえる血統構成。種牡馬としても長距離特化の一芸型とみておきたい。早い時期の2歳戦は専門外。エンジンがかかるのは秋以降だろう。 (サラブレッド血統センター)