夏開催真っ盛りのドーヴィルを舞台に、日本時間の今日深夜に発走するのがG2ギュームドルナーノ賞（芝10F）だ。1番人気に予想されるのが、英国からの遠征馬エコノミクス（牡3）である。

　5月16日にG1英ダービー（芝12F6ヤード）へ向けた代表的な前哨戦として知られるG2ダンテS（芝10F56ヤード）を6馬身差で快勝、一躍脚光を浴びた。未登録だったダービーに追加登録して出走するかどうか大いに注目されたが、結局ダービーには参戦せず。じっくりと調整されてここで戦線復帰となった。ギュームドルナーノ賞は昨年、ここをステップにしたエースインパクトがG1凱旋門賞（芝12F）を制覇した。エコノミクスを管理するW・ハガス師は同馬が今後も10F路線を進むことを明言。ギュームドルナーノ賞を白星で通過できたら、次走は9月14日にレパーズタウンで行われるG1愛チャンピオンS（芝10F）になると明らかにしている。同競走に出走予定のシンエンペラー（牡3）にとって強敵になりかねないエコノミクスのレースぶりに、ぜひ注目いただきたいと思う。　（競馬評論家）