JDCはディープインパクトVSゴールドアリュール

2024年10月2日 05:30

 第26回という回次はジャパンダートダービーの歴史を引き継いだものだが、実質的にはダート3冠体系の最終決戦の舞台として新設されたジャパンダートクラシック。“元年”にふさわしい豪華メンバーを血統的な切り口からひもとくと、「ディープインパクトVSゴールドアリュール」という構図が浮かび上がってくる。

 上半期の海外遠征で3カ国ダービー制覇の快挙に肉薄したフォーエバーヤングはリアルスティール産駒で、前哨戦の不来方賞を快勝した“二刀流”サンライズジパングはキズナ産駒。父としてダートG1級牡馬を出せなかったディープインパクトだが、後継種牡馬には競走馬としてのサンデーサイレンスに先祖返りした形のダートでの長打力が確実に伝わっている。

 一方、ユニコーンSと東京ダービーを連勝したラムジェットは母の父がゴールドアリュール。羽田盃トライアルの京浜盃、復帰戦の戸塚記念と、秒単位の大勝を連発しているサントノーレの父はゴールドアリュール後継のエピカリス。サンデーサイレンス系唯一無二のダートサイヤーとして一時代を築いたゴールドアリュールの血脈は、代を経ても影響力を失っていない。

 ラムジェットは関東オークスなどダートグレード7勝の名牝ラヴェリータの孫。5代母経由でリンクする同族には羽田盃、東京ダービーに優勝、ジャパンダートダービー2着で旧南関東3冠にあと一歩まで迫ったハッピースプリントがいる。同じ「母の父ゴールドアリュール」のオメガパフュームは空前絶後の東京大賞典4連覇を達成した。大井2000メートルの局地戦なら優位に立てる血統だ。 (サラブレッド血統センター)

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