種付け数が前年比115頭増のシスキン

2025年9月3日 05:30

 国内最大の種牡馬基地、社台スタリオンステーションの2025年種付け頭数が同社HPで公開された。

 総種付け頭数は前年比214頭増の4168頭。種牡馬単位では、今年初産駒が生まれたイクイノックスと昨年の新種牡馬リーディング首位ナダルの206頭が最多で、以下、初供用ドウデュースの202頭、エピファネイア、キタサンブラックの198頭、シスキンの188頭、キズナ、コントレイルの185頭と続く。シスキンは前年比115頭の大幅増。アクシデントのため7頭にとどまった初年度産駒から萩S勝ちのテリオスララが出たことを血統市場が好感した形だ。エンブロイダリーで桜花賞サイヤーとなったアドマイヤマーズも37頭増の162頭。前記ナダルを含めたセカンドクロップサイヤーの堅調が目につく。

 昨年、110頭減の大暴落を記録したレイデオロは、失地回復まではいかなかったものの22頭増の61頭。一方、2年近くJRA重賞未勝利のブリックスアンドモルタルは半減以下の47頭に落ち込んだ。先週末の日本海Sでオープン入りを果たしたゲルチュタールが頼みの綱となる。なお、74頭に種付けしたシャフリヤールは受胎率が極端に悪く、既に種牡馬を引退。同じく受胎率の問題からシンジケートが解散されたポエティックフレアは13頭に種付けした。遺伝因子のポテンシャルは新潟2歳Sを圧勝したリアライズシリウスによって実証されており、かつてのウォーエンブレムのような間欠泉型サイヤーとして存在感を放つことになるだろう。 (サラブレッド血統センター)

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