前哨戦圧倒Vラトルンロール サウジC有力候補に

2025年1月30日 05:30

 サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で25日、G1サウジC(2月22日)へ向けた地元の前哨戦となるG3二聖モスクの守護者杯(ダート1800メートル)が行われた。今年から国際G3の格付けを得た同競走を制し、サウジCの優先出走権を得たのは米国馬ラトルンロール(牡6)だった。

 24年の全米年度代表馬ソーピードアンナなどを手がけるK・マクピーク厩舎から2歳6月にデビューした同馬は、10月のG1ブリーダーズフューチュリティで重賞初制覇。その後も重賞タイトルを積み重ね、前走G2クラークSで6度目の重賞制覇を果たしての参戦だった。

 その前走後、サウジの実業家シャラフ・モハメド・アルハイリ氏が権利の一部を買収。アルハイリ氏は昨年もセニョールバスカドールを期間限定のリース契約で所有して見事にサウジCを制した馬主で、二匹目のどじょうを狙っての買収だった。アルハイリ氏の服色を背に走ったラトルンロールは後方から追い込み、2着以下に4馬身3/4差をつける快勝。世界最高賞金競走サウジCの有力馬に浮上している。 (競馬評論家)

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