【ジャパンC】マカヒキ 8歳も若さあふれる動き!友道師「毛ヅヤ良くなっている」

2021年11月25日 05:30

坂路を滑らかなフットワークで駆け上がるマカヒキ

 今年のジャパンCは華やかなメンバーがそろった。来日した外国馬3頭はいずれもG1勝ち馬とバリバリの能力が備わっている。日本馬に地の利があっても脅威の存在になるかも。

 迎える立場の日本馬は4世代ダービー馬がそろい踏みとなる。最年長の8歳マカヒキはこの日、坂路単走で追い切った。しまいをサッと伸ばし、4F53秒5~1F12秒6でゴールへ。一時期より素軽さが増した印象だ。友道師は「しまいを伸ばして動きは良かった。前走以上の状態に仕上がっている」と好感触だ。

 前走・京都大賞典は16年ニエル賞以来、約5年1カ月ぶりの勝利。積極的な立ち回りが結果につながった。道中7、8番手の位置取り。意識して前へ。直線は間を割りながら闘志をかき立て、ゴール寸前でアリストテレスを鼻差でとらえた。「それまで歯がゆいレースがあったし、なかなか勝てなかった。でも常に頑張って走っていたからね。ここまで大事に使ってきたから、まだ体がいい意味で若い」と目を細める。

 そう、指揮官も口にするのが8歳とは思えない若さだ。この中間、厩舎周りの運動を見ていてもハツラツとした身のこなし、しぐさが印象に残っている。この日も朝日に照らされ、体がピカピカに光っていた。「前走後、在厩で緩めることなく調整して毛ヅヤが良くなっている」。さらに調子は上向きとみていい。

 舞台は16年ダービーで世代の頂点に立った東京2400メートルだ。「一番合っている条件だと思う」と歓迎。過去このレースは3回、出走して17年と19年が4着、20年は9着だった。今年はきっと、ひと味違う――。息を吹き返した実力馬がレース史上最高齢となる8歳Vを目指し、思い出の地に立つ。

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