【有馬記念】ボルドグフーシュの福永「やるべきことを遂行できれば」“ラスト有馬”もスタイル不変

2022年12月21日 09:55

福永祐一(22年10月撮影)

 豪華メンバーが集結したG1・有馬記念(25日、中山芝2500メートル)を控え、22日に共同記者会見が行われた。調教師試験に合格し、来年2月で騎手引退となる福永祐一は、菊花賞2着のボルドグフーシュ(牡3=宮本)で参戦する。

 ――ジョッキーとして最後の有馬記念になる
 「まずは有馬記念の騎乗依頼をいただけたこと、それは非常にうれしく思う。依頼をくださった方の期待に応えたい」

 ――有馬記念には特別感があるか
 「1年で一番盛り上がるレースだと思う。そこで乗っているのとハタから見ているのではやっぱり随分気持ちが違う。毎年乗っていたいと思えるレースの1つ。最後ということで、自分は継続して騎乗している馬の参戦はなかったので、そういう中で乗り馬を見つけられるかというのがあったけど、こういう騎乗依頼かつ上位狙える騎乗依頼をいただけたのは非常に感謝している」

 ――今日の追い切りは
 「先週、CWで負荷をかける追い切りができていた。今日は宮本調教師とも相談して馬なりで疲れを残さない形の調整でいいんじゃないかと。時計、動きともに指示通りの最終追い切りを消化できた」

 ――この馬の印象は
 「非常に能力も高い馬で、かつ操作性も高い。長い距離に適性がある。大柄な馬でまだまだ成長途上の感じも受けるけど、そういった中でG1で結果出せている。かなりポテンシャルも高いし、将来性も豊かだと思う」

 ――中山2500は
 「距離は問題ない。中山コースということで最後の坂をクリアできるパワーは備えている。器用さを求められるところでどう対応できるかがカギ。いいスタートを切れていない現状がある。そこを含めていいサポートができれば」

 ――ジョッキーからすると中山2500のカギは
 「まずは枠順だと思う。今回どういったスタートを切れるかというとこで枠順の作用の仕方が変わってくる」

 ――理想のレースは
 「後ろから行くにしても内目の枠がほしい。あとはスタート次第。うまく出られない原因もある程度つかめてはいる。どれくらいサポートして、今までよりいいスタートを切らせられるかどうかポイントになる」

 ――8大競走制覇もかかる
 「僕はあんまり自分の記録に関しては意識はしない。あくまでもボルドグフーシュが有馬記念でいい結果を出すためにはというところに専念して、やるべきことを遂行できればと思う」

 ――ラスト有馬への思い
 「それ言い出すと全部になっちゃうけど、どのレースに騎乗しても今回が最後だなと。今までのレースよりはちょっとセンチメンタルな気持ちが入る時はある。とはいえ、やるべきことに関しては最後だろうが変わりはないので。馬の能力を最大限発揮できるように努めたい」

 ――ファンに向けて
 「有馬記念という大舞台で有力馬の1頭で参戦できてうれしく思う。いい形でレースに臨める。たくさんの方に応援いただいて一番いい結果を出せるように頑張りたい」

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