【日本ダービー】無敗が共通点 トウカイテイオー以来の父子2冠へコントレイル

2020年5月27日 05:30

 変則的な“隔世2代制覇”が達成されたオークスの後を受けて、今週の日本ダービーでは皐月賞馬コントレイルがシンボリルドルフ&トウカイテイオー父子以来の“2代2冠制覇”に挑む。

 春の2冠を制した馬を父に持つ皐月賞馬のダービー出走は、前記91年トウカイテイオー以後5回を数える。ネオユニヴァース産駒の09年アンライバルド(12着)、10年ヴィクトワールピサ(3着)、ディープインパクト産駒の16年ディーマジェスティ(3着)、17年アルアイン(5着)、そして2着に逃げ粘ったオルフェーヴル産駒の18年エポカドーロだが、コントレイルの場合は父ともども無敗というプレミアムがトウカイテイオーと共通する。歴史は繰り返す、となる公算大だろう。

 ところで今回のダービーにはもう一つの「トウカイテイオー以来」がある。キメラヴェリテ、ディープボンドで2頭出しの種牡馬キズナ。父子2代のダービー馬が産駒をダービーに出走させるのは、03年に3戦全勝のマイネルソロモンを送り込んだトウカイテイオー以来17年ぶり。史上5度目という血統的なビッグイベントである。ちなみにマイネルソロモンは残念ながら18頭立て18着だった。“3代目”の最高着順は65年前の第22回、マツミドリ(父カブトヤマ)の子ダイイチヒガシヤマの16着だが、さて、今年の2頭はどうなるか。 (サラブレッド血統センター)

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム