カナロアついにディープ抑えリーディング首位 このまま“独走態勢”持ち込む可能性も
2021年2月3日 05:30 根岸Sで1番人気に応えたレッドルゼルはロードカナロア産駒の5歳馬。年頭の京都金杯のケイデンスコールに続く本年JRA重賞2勝目となった種牡馬ロードカナロアは、総合リーディングで2位ディープインパクトに約5200万円差のトップを維持して2月を迎えることになる。
1月終了時点で常勝ディープインパクトがサイヤーランキングの首位を譲ったのは17年以来、4年ぶり。この年はロードカナロアの父であるキングカメハメハが約1億5000万円差をつける猛ダッシュを見せていた。ちなみにキングカメハメハはその前年の16年も1月の月間リーディングだった。冬場の先制攻撃はキングカメハメハ系の勝負手と言えるだろう。前記レッドルゼルはロードカナロアにとって初のJRAダート重賞勝ち馬。昨年の稼ぎ頭のアーモンドアイが抜けた穴を芝、ダート、距離不問の総力戦で埋める構えだ。
総合リーディングでは余裕のスロースタートとなったディープインパクトは、BMS(ブルードメアサイヤー)リーディングで早々と首位に立っている。AJC杯のアリストテレスなど、「母の父」として月間33勝(中央・地方合算)を挙げ、獲得賞金は前年同時期の約2・5倍となる3億2483万5000円。今週のエルフィンSに出走を予定している3冠牝馬ジェンティルドンナの娘ジェラルディーナなどクラシック世代も素質馬ぞろいで、このまま独走態勢に持ち込む可能性大だろう。(サラブレッド血統センター)