還暦で特別制覇コート騎手に脚光

2021年2月4日 05:30

 1月30日に米オークローンパークで行われた、ケンタッキーオークスポイント指定競走のLRマーサワシントンSは、ウイルスシークレット(牝3)が5馬身1/4差の快勝。ケンタッキーオークス戦線に急浮上した。

 だがレース後、勝ち馬以上に大きな注目を集めたのが優勝騎手だった。ウイルスシークレットを勝利に導いたのは、昨年11月23日に満60歳の誕生日を迎え、これが60歳になって初めての特別制覇となったジョン・コートだったのだ。

 デビューは19歳だった80年で、インディアナ州のフージエールパーク開催でリーディングとなり名前が全国区になったのが96年と、ゆっくり出世の階段を上った後、90年代終盤にブレーク。03年にはフリートストリートダンサーに騎乗してG1ジャパンCダートを制覇。04年から05年にかけてルワーデザニモーとのコンビで、G1サイテーションHなど2つのG1を含む4重賞を制するなど、最前線での活躍が続いた。

 還暦を目前にした昨年もロングレンジダディに騎乗してG2レベルSを制するなど、変わらぬ腕のさえを見せている。コート騎手はレース後「今後も健康に留意して乗り続けたい」とコメントしている。 (競馬評論家)

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