2日にフロリダ州のガルフストリームパークで行われた3歳馬によるG2ファウンテンオブユースS（ダート8.5F）は、オッズ1.2倍の1番人気に応えてドーノック（牡3）が優勝。前走のG2レムゼンSに続き重賞連勝の同馬は、G1ケンタッキーダービーの有力候補に浮上した。

　そのドーノックの共同馬主の一人が、元メジャーリーガーのジェイソン・ワース氏（44）だ。02年から17年まで、ドジャースを含む4球団で外野手としてプレー。フィリーズに在籍していた08年には、ワールドシリーズに出場。シリーズ通算で本塁打1本を含む8安打を放って打率.444をマークし、チームの世界一に貢献した。競走馬の所有を始めたのは22年からで、23年11月には所有馬アールカリキムがアケダクトのG3ロングアイランドSで優勝。重賞初制覇を果たす幸運に恵まれている。馬主名義はトゥー・エイト・レーシング社だが、これは彼の現役時代の背番号「28」にちなんだものだ。G1ケンタッキーダービーが行われる5月4日のチャーチルダウンズ競馬場には、競馬ファンだけでなく、たくさんの野球ファンが詰めかけることになりそうである。　（競馬評論家）