【オサム】5日鳴尾記念に続きマーメイドSゲット

2021年6月24日 10:00

 木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。先週は大波乱のマーメイドSで馬単2万1960円をゲットしたオサム記者が堂々の主役。鳴尾記念的中での登場から間を置くことなく、またもスマッシュヒットを決めた。その独特の思考法に今回も迫る。

 藤懸ジョッキー、初重賞おめでとう。長野県大桑村出身。いい意味での素朴さ、実直さと11年目で初タイトルを手にした喜び、そして性格の良さが伝わる、いい勝利者インタビューだった。最初に断っておくがシャムロックヒルへの◎は鞍上への応援の気持ちだけの本命ではない。

 注視したのは1週前追い切りだった。栗東CWコース。藤懸騎乗でいっぱいに追われ、6F80秒8の快時計が出た。特に3F36秒7~1F11秒9はなかなか出せないタイムだ。5カ月の休養明けながら牧場で十分に乗り込まれていたことが手に取るように分かる。いわゆる“叩き台”ではなく、明らかにマーメイドSを仕留めんとする意気込みが感じられた。

 しかもこの馬、格上挑戦ながら他の3勝クラスの馬とは違って“抽選対象”ではなかった。そこを藤懸に聞くと「(過去1年間に)3勝しているので抽選にならないんです」。不勉強ですみません。そうか。だから1週前から、あれだけハードに仕上げられたわけだ。

 木曜の抽選(8分の4)に幸運もあった。同様に先行するロータスランド(米子Sへ)、イルマタル(垂水Sへ)が除外となり同型不在。明らかな単騎逃げが見込めた。金曜の枠順決定では願ってもない最内枠をゲット。好走の予感はほとんど確信に変わった。

 展開はほぼ読み通り。ただ、直線を向くと好位勢が仕掛けて動き、一気にのみ込まれそう(民放の中継画面ではそう見えた)になった。最後に、もうひと伸びできたのは福永のシャドウディーヴァが馬体を寄せてくる形が良かったこと。そしてキズナ産駒の勝負根性、藤懸の初重賞V(29度目のチャレンジ)への強い思いによるものだろう。

 しかし◎→☆で単勝2050円、馬単2万1960円こそ印的には引っ掛けたが、馬券的には不完全燃焼。ほぼ、相手と確信していたイズジョーノキセキが、あろうことか不発(7着)。3着シャドウディーヴァは印も馬券も回していない。アンドラステやアブレイズ、ソフトフルートあたりと並んで“カモ”と思っていたからだ。

 アカイイト(日曜の垂水S1着)除外も惜しまれる。出走がかなっていればキズナ産駒ワンツーまであったかもしれない。喜びは半分くらい。悔しさは今週の宝塚記念にぶつけよう。また伏兵の逃げ切りだったりして!? (オサム)

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