英国夏のビッグイベントで大歓声が帰ってくる

2021年7月8日 05:30

 英国のジョンソン首相が5日、新型コロナウイルスのまん延防止のために敷かれていた都市封鎖を今月19日をもって解除する方針を発表。イベントの集客制限も撤廃されるため、満員の観客を動員しての競馬開催が可能になることになった。

 デルタ株の広がりで感染者数が再び増加に転じている一方、ワクチン接種の進捗(しんちょく)により感染者の重症化は防げているのが現在の英国で、同19日からはマスク着用、ソーシャルディスタンス確保といった規制も解かれることになった。

 この決定をもろ手をあげて歓迎しているのが、長く無観客開催を強いられたことで4億ポンド(約630億円)の経済損失を被ったとされる競馬施行者たちだ。同24日にアスコットで行われるG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、同27日から31日までグッドウッドで行われるフェスティヴァル開催、8月18日から20日までヨークで行われるイボア開催と続く夏のビッグイベントは、大歓声が飛び交う中での施行となる。

 その一方で、グリーンゾーンと称される騎手を隔離するためのバブルを残す可能性を含めて、どの程度の感染対策を継続するか、今後関係者の間で協議される予定だ。(競馬評論家)

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