【浜田】ダービーで3連単ズバリ的中!◎ドウデュースの真意を語る

2022年6月2日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週にスマッシュヒットを放った記者が、「この馬券こう当てた」で的中レースを振り返り検証する。先週は競馬の祭典「日本ダービー」。東京本社予想担当の浜田公人記者が◎▲△で3連単をズバリ的中。3番人気ドウデュースを本命に推した真意を語る。

 全てのホースマンが目標に掲げ、その頂を夢見る「ダービー」。競馬に携わる者の端くれとして、やはりダービーは最も当てたいレース。その的中には代えがたい喜びがある。たとえ配当が安くても、感動と興奮はプライスレスだ。

 皐月賞が終わった時点で「ダービーの◎は皐月1~3着から」と決めていた。それぞれが強い、中身の濃いレースをした。中でも目を引いたのは3着ドウデュースの末脚。上がり3F33秒8は過去10年で最速。敗れはしたが、ゴール前の伸びは他を圧倒していた。同じく過去10年の皐月賞で最速3F33秒台をマークしたドゥラメンテ、マカヒキはいずれもダービーV。そんなデータも後押しとなった。だが何より、名手・武豊の腹をくくった後方待機に覚悟を感じた。目標はあくまでダービー。東京で使える脚を測った。記者の目にはそう映った。

 友道厩舎の管理馬というのもポイントだった。これまでのダービー2勝(16年マカヒキ、18年ワグネリアン)は皐月敗戦からの巻き返し。それだけではない。NHKマイルC2勝(15年クラリティスカイ、19年アドマイヤマーズ)も皐月敗退から立て直した。前哨戦ではない皐月賞で一度ピークに仕上げ、わずかな時間で修正点を見つけ、前走以上のコンディションをつくり上げる。経験と結果に裏打ちされた、他の追随を許さないノウハウ。490キロ。デビュー以来の最低体重で大一番に臨んだドウデュースの馬体は、芸術品のように研ぎ澄まされていた。

 今回の◎は鞍上が武豊というのも大きかった。ダービー5勝の実績は言うに及ばず。競馬場に、久しぶりに大歓声が戻ったダービー。勝って一番に絵になるのは?武豊しか思い浮かばなかった。20、30、40代と勝って50代でもダービー制覇。とてつもない記録を、あっさり達成してしまうのが武豊だ。私情を挟んだのは、競馬記者としては失格の予想。それでもレジェンドは勝った。全ての競馬ファンは思ったに違いない。
 「やっぱり武豊は凄い」

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