【仙波】「荒れる函館記念」7番人気◎に真相の真相は

2022年7月21日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中へのプロセスを振り返る。今回は函館記念で3連単7万6970円を的中した仙波広雄記者。7番人気の白毛馬ハヤヤッコに◎を打てた理由とは?

 「荒れる函館記念」と言われるだけあり、過去10年(12~21年)の3連単配当の平均値は58万7174円。平均は一昨年の343万円馬券が大幅に引き上げているが、中央値(順番に並べた時に順位が中央となる値)を取っても17万7065円で、10回のうち5回は10万~25万のレンジ。毎年、上位人気馬だけでは決まらず、何か1頭は穴馬が来る。その1頭を探した。
 函館記念といえば昔は外差し優勢だった。パルブライトとかクラフトマンシップとか。近年は馬場が軽くなったため、最終週でも前有利となることの方が多い。過去10年の穴馬の傾向をチェックしても、良馬場だと前残り。ただ重馬場や、良でもラチ沿いを空けて走るような馬場コンディションだと、差し馬が台頭する。これが小回り平たんコースの面白さ。馬場と展開で結果はガラリと変わる。
 函館記念を予想する時点で、レース当日の函館は雨予報。良なら先行、ペースが楽になることで前に行きやすくなる距離延長がプラス要素だが、重馬場だと逆。脚質的には差しや追い込みが良く、長い距離を走れる裏付けとなる距離短縮の馬が狙い目となる。
 そこで狙いの◎は短縮の追い込み馬ハヤヤッコ。前走天皇賞・春(15着)は格負けしていいところがなかったが、2走前の日経賞が現役最強馬タイトルホルダーから0秒4差5着。これぐらい走れば函館記念なら足りると見込んだ。
 実際のレースは、こちらの想定よりもっと馬場が悪くなり、馬場適性が抜けていたハヤヤッコとマイネルウィルトスであっさり。小回り重賞はやはり馬場読みが的中への近道。
 それにしても3連単7万6970円には当たってアレ?と思った。冒頭に記した通り、穴馬から10万~25万ぐらいの配当を狙っていくコンセプト。(1)(5)(8)の3連単も記者が買った時点では1300倍あった。おそらく道悪実績のあるハヤヤッコ、マイネルウィルトスは直前、売れに売れたのだろう。ファンの皆さんが馬券うますぎて恐れおののいた次第。
 あと余談だが金曜午後8時からYouTubeスポニチチャンネルで配信中の「スポウマチューブ」函館記念回で、ゲストに迎えたアイドル「スポポポポニー」朝陽あいかちゃんが函館記念の馬連的中。アーカイブもありますので、ぜひご覧ください。最強の馬券術はビギナーズラックかもしれません。

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム