タリスマニック 奥手のステイヤー、ビーチパトロール ミスプロの3×4色濃く残る頑健さ
2022年8月10日 05:30
【2歳新種牡馬紹介(7)】
タリスマニック 2013年生まれ 黒鹿毛 英国産 父メダーリアドーロ、母マジックミッション(母の父マキアヴェリアン)仏・北米・香港・UAEで23戦8勝 主な勝ち鞍はBCターフ、モーリスドニュイユ賞 2歳産駒70頭。
17年のBCターフ優勝馬。フランスの2400メートル路線で地力をつけ、4歳秋のアメリカ遠征で地元のエース、ビーチパトロールと前年の覇者ハイランドリールをまとめて破る金星を挙げた。父系祖父エルプラドはサドラーズウェルズ血脈を北米に根付かせたパイオニアで、本馬の父メダーリアドーロの他にも先月、21歳で急死したキトゥンズジョイが後継として大成功を収めている。産駒も自身同様に奥手のステイヤータイプが主流だろう。配合的には同族(祖母のいとこ)のディープインパクトを母の父に持つ馬に注目。
ビーチパトロール 2013年生まれ 黒鹿毛 米国産 父レモンドロップキッド、母バッシュフルバーティー(母の父クワイエットアメリカン)北米で19戦5勝 主な勝ち鞍はアーリントンミリオン、ジョーハーシュターフクラシックS、セクレタリアトS 2歳産駒87頭。
グレード3勝はすべてG1で、他にもG12着4回を数える北米芝路線の強豪。BCターフは惜敗したものの、その前走のジョーハーシュターフクラシックSは5馬身差の圧勝だった。父も母の父もミスタープロスペクターの孫で、本馬はこの大種牡馬の3×4となる。ちなみに父は25歳、母の父は27歳まで供用されたタフネスの塊。産駒にはミスタープロスペクター由来の頑健さが濃縮還元の形で伝わるはずだ。タリスマニックとの“二世対決”を東京2400メートルで見てみたい。(サラブレッド血統センター)
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