【高木】展開も味方に!キーンランドCで狙い澄ました◎▲△3連単5万超

2022年9月1日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。札幌のスプリント重賞キーンランドCを◎▲△でヒットしたのは高木翔平記者。「人気落ちの実力馬」ヴェントヴォーチェ本命をロジカルに導き出し、3連単5万6190円を的中した。

 ◎▲△で決まったキーンランドC。紙面上の的中と同時に、スポニチ競馬Webの「マジ買う」でプッシュできていたのがうれしかった。ネット上のみで公開されている当該コーナーでは、各記者の“一日厳選1レース”を紹介。東西14人の記者がその週にガチで勝負する馬を挙げている。単勝、複勝、3連単の回収率によりシビアなランキングが出され、実は前期の王者が自分(こっそりとアピール)。大阪デスクの柏原先輩が独走中の今期は4位に甘んじているが今回の的中が首位奪取への足掛かりとしたい!

 基本的に近走の敗因がはっきりとしている伏兵を狙い続けるスタンスだが、今回の◎ヴェントヴォーチェはまさにそれに当てはまるパターンだった。3走前・春雷Sが1200メートル戦で後続を3馬身突き放す快勝劇。重賞でも通用可能なパフォーマンスを披露していた。その後の2戦は7、9着に敗れたが、敗因は明確。重賞初挑戦となった函館SSは初めて経験する厳しいペースに困惑。追走面で戸惑いを見せ、直線で力を出し切ることはできなかった。そして、アイビスSDは馬群に包まれる不利が痛恨。個人的に運要素が絡む直線競馬での敗戦で評価を落とすつもりはなかった。

 重賞未勝利の身ながら前述2戦で2、1番人気に推されていた実力馬。それが今回で6番人気に評価が落ちていたのはおいしかった。レースはスタート直後に他馬と接触して後方から。しかし、馬群が凝縮したのはラッキーだった。名手ルメールがスッとインを確保。3~4コーナーで無理せずポジションを上げていくと、最後は人気馬ウインマーベルを捉え切った。結果的に馬群が密になってからの瞬発力勝負とこの馬にとって流れは向いたが、近2走がうそみたいな快走劇を見せてくれた。レース後、ルメールが語った「自分のリズムで走れたらいい瞬発力を使える。スムーズに馬群をさばけた。上のクラスでも通用するスプリンターです」との言葉は次戦に向けて覚えておきたい。

 ▲に推したウインマーベルは才能豊かな3歳馬。葵S優勝など、高いスプリント適性を見せており、古馬相手でも十分に通用する能力があるとみていた。そして△ヴァトレニは絶好の最内枠をゲットしたので印が回った。無理せず自分のペースに持ち込むことができたのが好走の要因だっただろう。春絶好調だった予想だが、夏競馬はやっぱり難しかった。この的中で勢いを付けて秋のG1戦線に挑みたい。 (高木 翔平)

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