【エリザベス女王杯】デアリングタクト 女王ゆかりの一頭は“追悼レース”で真価発揮
2022年11月9日 05:30 秋の最強牝馬を決める「第47回エリザベス女王杯」(13日、阪神)で、藤井正弘氏は、亡きエリザベス女王にゆかりの血を受け継ぐデアリングタクトに熱い視線を送った。
去る9月8日に亡くなったエリザベス女王は、競走馬の生産者でありオーナーであり、英国競馬最大の国際的イベント“ロイヤルミーティング”の主催者としても長年、競馬に深く携わってきた。当初「即位70年記念」のサブタイトルで行われるはずだった今年のエリザベス女王杯も、出走馬の大半は競馬を愛した亡き女王陛下にさまざまな形でゆかりのある馬といえる。
特に血統面でのディープインパクトとの関係性は広く知られるところだろう。今や日本競馬のアイコンとなった大種牡馬の3代母ハイクレアは、74年英1000ギニーに優勝したエリザベス2世のオーナーブリード馬である。父として14年ラキシス、15年マリアライトで連覇を果たしたディープインパクトは今回、2年連続出走の直子テルツェットに加え、「父の父」として昨年の覇者アカイイトとピンハイ、母の父としてアンドヴァラナウト、ジェラルディーナを出走させる。
復活を期すデアリングタクトも実は女王陛下ゆかりの血脈を受け継いでいる。父エピファネイアのBMSスペシャルウィークの祖母の父セントクレスピンは、エリザベス2世の勝負服でキングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制した名馬オリオールの後継種牡馬。同じ父のイズジョーノキセキともども“追悼レース”という観点からも目が離せない存在だ。(サラブレッド血統センター)
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