【マイルCS】ゾーンに入ったロベルト系!ウインカーネリアン

2022年11月16日 05:30

 3連複9万円超、2通りの3連単はどちらも20万円超という荒れ相場だったエリザベス女王杯は、血統面でも決して小さくない波乱の決着だった。優勝馬ジェラルディーナの父モーリスは2着同着のウインマリリンの父スクリーンヒーローの後継種牡馬。これは大阪杯の当欄でも言及したことだが、今回の種牡馬単位の“父子G1ワンツー”は、国内で過去に例のない異なるロベルト系種牡馬の産駒によるG1ワンツーでもあったのである。

 エリザベス女王杯で孫と直子が1、2着を占めた種牡馬スクリーンヒーローは、菊花賞でも産駒のボルドグフーシュが7番人気で同タイム2着に健闘した。種牡馬生活13年目の今年も74頭の交配をこなすなど、その父グラスワンダー譲りの旺盛な活力は不変だが、特にこの秋の阪神開催で発散させている“現役感”には要チェックだろう。今週のマイルチャンピオンシップも2頭出し。15年モーリス以来、7年ぶりの2勝目を狙う構えだ。

 ウインカーネリアンは谷川岳S、米子S、関屋記念と3連勝中。前記モーリスは条件級からの4連勝で安田記念を制し、同じスクリーンヒーロー産駒ゴールドアクターも同様に4連勝でグランプリホースに上り詰めた。この父の産駒は“ゾーン”に突入するとクラスの壁を軽々と飛び越えていく。歴史は繰り返す、となる可能性は十分にある。 (サラブレッド血統センター)

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